「ちゃんと勉強して、ちゃんと働けば、ちゃんと生活できる」
多くの人が、疑うことなくそう信じて社会に出る。
正直、僕もそうだった。
でも社会に出てお給料を貰うようになって数年経った頃、ふと気づく。
あれ?
なんか思ってたほど、生活って楽にならなくない?
この違和感の正体こそが、
**学校では教えてくれなかった「お金の現実」**だと思っている。
お金は「努力量」ではなく「立場」で決まる
まず、一番残酷だけど大事な話。
お金は
- どれだけ頑張ったか
- どれだけ我慢したか
では、ほとんど決まらない。
決まるのは、
- どの立場にいるか
- どの仕組みの中にいるか
だ。
たとえば、
- 現場で汗水流して働く人
- その成果をまとめて請求する会社
- さらにその会社に投資している人
同じ仕事から生まれたお金なのに、
取り分はまったく違う。
これは善悪の話じゃない。
ただの「構造」の話。
だからどの立場にいて、どの仕組みの中にいるかが大事。
会社員は「お金を生む側」ではない
誤解を恐れずに言う。
会社員は、基本的に
お金を生む側ではなく、使われる(生まされてる)側だ。
会社の売上は、
- 顧客
- 商品
- サービス
から生まれる。
従業員は、その売上を生むためのコストとして管理される。
どれだけ人柄が良くても、
どれだけ頑張っても、
成果が出なければ評価されない
利益が出なければ守られない
これが、会社とお金のリアルな関係。
「安定=正社員」は幻想になりつつある
一昔前は、
- 正社員
- 大企業
- 終身雇用
これがお金の正解ルートだった。
でも今はどうだろう。
- 会社は簡単にリストラする
- 黒字でも事業撤退する
- 年功序列は崩壊
会社の都合で人生が揺らぐ時代になっている。
それでもなお、
正社員だから安心
会社が守ってくれる
と信じ続けるのは、正直かなり危うい。
お金の不安の正体は「選択肢の少なさ」
ここで一つ、気づいてほしい。
お金がないこと自体よりも、
人を苦しめるのは、
「他に選べる道がない」
という状態。
- 辞めたいけど辞められない
- 収入が止まるのが怖い
- 環境を変える余裕がない
これらはすべて、
お金=選択肢だという現実を示している。
学校では「お金の守り方」も教えてくれない
さらに厄介なのが、
- 税金
- 社会保険
- 物価上昇
- インフレ
こういった話を、ほとんど教わらないこと。
結果どうなるか。
- 気づいたら手取りが減っている
- なんとなく将来が不安
- でも理由が説明できない
お金の不安は、
知識不足からくる不安でもある。
大事なのは「稼ぐ額」より「距離感」
ここで勘違いしてほしくない。
この記事は
「全員が金持ちを目指せ」
と言いたいわけじゃない。
伝えたいのはこれ。
お金と適切な距離感を持たないと、
人生の主導権を簡単に奪われる(お金に振り回される)
- 会社に依存しすぎない
- 収入源を一つにしない
- お金の仕組みを知ろうとする
これだけでも、見える景色は変わる。
「知らないまま働く」のが一番しんどい
お金の現実を知らずに働くと、
- なぜ苦しいのかわからない
- 何を変えればいいかわからない
- ただ疲弊する
逆に、現実を知っていれば、
- 今は耐える時期
- ここで経験を取る
- 次に備える
と、意味づけができる。
これは精神的にかなり大きい。
まとめ:現実を知ることは、冷たさじゃない
「お金の現実」を知るのは、
夢を壊すことじゃない。
むしろ、
無駄に自分を責めなくて済む
変えられる部分が見えてくる
という意味で、優しさでもある。
学校では教えてくれなかったけど、
生きていく上では避けて通れない話。
この現実を知った上で、
どう生きるかを選べばいい。
お金と仕事は切っても切れない関係です。以下の記事も参考になれば幸いです。
→学校では教えてくれなかった「仕事とは何か」
仕事のベースとなる会社とは?これらを理解すればまた違った思いが生まれるかもしれません。
→学校では教えてくれなかった「会社の仕組み」


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