今回の東証システム障害について
原因が特定されたようなので
現役SEの視点で思ったことを書き残しておきます。
・原因のおさらい
・お金が絡むシステムは複雑になりがち
・プライムベンダーは談合で決める?
・結局どこに身を置くか
原因は異常時に、冗長稼働するはずのものが、設定値の不備により機能しなかったとのこと
と理解しました。
単純なバグ?でよかったですね。
今まで顕在化しなかったのが不思議なくらい初歩的なミスなのかなという所感。
それか最近誰かが設定いじったのかな?
東証というビッグシステムじゃなくてもお金が絡むと、やれ消費税だ
やれレート換算だなど計算ロジックが多くなり、
複雑になっていきます。
ビッグシステムになればなるほど情報連携が多くなり
情報の受け取り先システムや受け渡し先システムも多く
インターフェースも多様になるので複雑なシステムになる。
その維持運用に対しての要因や費用ってものすごくかかると思うのです。
さらに言うと、そのシステムに精通した人材の育成、これが一番大事なんですよね。
今回はシステム障害時の制御での問題でしたが、
原因の深堀りは大事で、なぜ異常ケースが発生したのか?と根本原因の追究までしっかりしないといけませんね。
東証のシステム「arrowhead」は富士通が元請けだったそうで。
IT業界って大手SIerが元請けを牛耳ってますよね。
富士通、NTTデータ、野村総合研究所などなと・・・
金融系ならここ、公共系ならここ、無難にここみたいな構図が業界としてはあると思ってます。
それ自体は別によいのですが、問題はそのプライムベンダーのプロパー社員がどれだけ各案件に精通しているかなんですよね。
立場上、工数や金額の調整に時間を費やして、肝心のシステムへの理解を怠ってませんか?
もちろん技術に精通している人もいるでしょう。
しかし、多くは2次受け、3次受けと下のPG/SEがシステムを構築し、テストをしているのが現実です。
彼ら(私も含む)の能力が低いのでしょうか?私は自分のことを能力が高いとはとても思えないので、レビュアー頼りなところがあります。
観点の不足、テストケースの不足、シナリオの認識齟齬など
作業者の能力ではとてもカバーしきれないのが現場で働いていて思います。
では、上の人、今回でいうと富士通のプロパー?のレビューは十分だったのでしょうか?
(レビュー自体をプライムベンダーがやっているかも微妙ですが・・・)
などなどこれを機に各現場・各案件で見直す必要があるかと思いますし
作業者もより意識してやっていかないとなと感じました。
個人的にはこのような2次受け3次受けという体制がダメだろって常日頃から思ってます。
富士通社員は今回の件で富士通っていうだけで業界からは少し敬遠した目で見られることになります。(私はそう見てしまいます)
プライムベンダーの業務・仕事って管理がメインなんですよね。
だから責任が問われるし、それ相応の報酬も得られると思います。
私は今SESで何も責任問われないし、その分報酬もそれなりです。
仕事に責任感や、多額の報酬を求めるのであれば富士通のような?厳しい環境に身を置くのがよいでしょう。
私のように適当に生きていければいいやと思ってる人は案外SESがちょうどいいのかもしれません。
スキル的な向上は個人次第だし(私の場合は向上なし)、役職もないし、一見いいことがないかもしれません。
しかし、コロナ禍の昨今、それ以前から会社に依存する生き方・考え方が古くなってきている。
新しい働き方・生き方・考え方が主流になりつつある時代になっています。
なので、私も仕事は仕事と割り切って株などの投資で成り上がっていくしかないと思ってます。
間違っても仕事で大成してやろうとは思わなくなりました。
それなりに給料がもらえてやっていければ、今の環境も悪くないなと思えるようになりました。
いろいろ書いたけど、起こったことを風化させちゃダメよってこと。
社会的にも自分的にも。
自分の考えや想いをアウトプットできたので個人的にはよし!
明日からも仕事をいい意味で適当に頑張ろう。
最後に、富士通のこと悪いようにかいたかもしれないけど、
そんなことないから!
各SIerさん、直接のお仕事お待ちしてます。
在宅勤務にて対応可能です。