SESとして働き始めた頃、
(SESなんて自覚はなかったし
ITへの憧れだけで適当に就職しただけでした。)
正直、自分がこの業界で10年も続くとは思っていませんでした。
大学での専攻は心理学。
IT系の学科ではありません。
講義のレポートでエクセルを少し触ったりワードで提出するくらいでした。
特別な資格もありませんでした。
プログラミング経験もほとんどない状態で、
この業界に入りました。
当時は、
「自分なんかがやっていけるんだろうか」
という不安の方が大きかった。
周りはすごく見えた
研修の頃からそうでした。
情報系の学部出身。
学生時代からプログラミング経験あり。
資格も持っている。
そんな人たちが周りにたくさんいました。
自分はというと、
心理学を学んでいて、
パソコンが特別得意だったわけでもない。
だから、
「スタート地点が違うな」
と思うこともありました。
現場に出てからも同じです。
新しい技術をどんどん覚える人。
難しい話を理解するのが早い人。
資格を次々に取る人。
そういう人を見るたびに、
「自分は全然ダメだな」
と思うこともありました。
それでも続けてこられた
ただ今振り返ると、
自分は飛び抜けて優秀だったわけではないけれど、
“続けること”
はできたんだと思います。
分からないことを聞く。
調べる。
メモを取る。
少しずつ覚える。
目立つことではないけれど、
そういう積み重ねを続けてきました。
SESは現場も変わるし、
求められることも変わる。
そのたびに、
「また一からか…」
と思うこともありました。
でもその経験が、
少しずつ自分の土台になっていたんだと思います。
技術だけじゃない価値もあった
昔は、
エンジニアは技術力がすべてだと思っていました。
もちろん技術は大事です。
でも働いていると、
- 相手の話を聞く
- 認識を合わせる
- 説明する
- 調整する
- 困っている人を助ける
そんな場面もたくさんあります。
自分はむしろ、
そういう部分で評価されることが多かった気がします。
心理学を学んでいたことも、
無駄ではなかったのかもしれません。
当時は関係ないと思っていたことが、
意外な形で仕事に活きていた。
そんなこともありました。
キャリアだけが人生じゃなかった
若い頃は、
もっと年収を上げなきゃ。
もっと市場価値を高めなきゃ。
もっと評価されなきゃ。
そんなことばかり考えていました。
でも年齢を重ねるにつれて、
自分にとって大事なものが少しずつ変わっていきました。
結婚して。
子どもが生まれて。
家を買って。
車を買って。
休日に家族と出かけて。
子どもの成長を見て。
そういう時間が、
思っていた以上に大切になりました。
もちろん仕事は生きていく上で生活費を捻出するので
とても大事です。
でも、
仕事だけが人生ではない。
それを実感するようになりました。
在宅勤務が教えてくれたこと
特に大きかったのは、
在宅勤務をコロナ渦に経験したことです。
通勤時間がなくなる。
家族との時間が増える。
子どもの顔を見ながら働ける。
自分にとっては、
想像以上に大きな変化でした。
だから今は、
高い年収だけを追うより、
長く安定して働けること。
家族との時間を確保できること。
心をすり減らしすぎないこと。
そういうものも大切にしたいと思っています。
これは人によって違うと思います。
でも、
自分はそういう価値観だったんだなと、
最近ようやく分かってきました。
そしてそういった自分を認めることが
できるようになってきました。
昔の自分に伝えたいこと
もし10年前の自分に会えるなら、
たぶんこう言うと思います。
「大丈夫。意外と何とかなる。」
もちろん楽ではありません。
失敗もするし、
落ち込むこともある。
周りと比べて焦ることもある。
でも、
未経験だから。
文系だから。
資格がないから。
それだけで人生が決まるわけではない。
少しずつ積み上げていけば、
見える景色はちゃんと変わる。
そう伝えたいです。
最後に
SNSを見ていると、
すごいエンジニア。
高年収。
独立。
起業。
そんな話がたくさん流れてきます。
もちろんそれも素晴らしい。
でも、
普通に働いて。
家族と暮らして。
生活を作って。
今日もご飯を食べて。
明日も仕事に行ける。
そんな人生だって、
十分価値があると思っています。
少なくとも自分にとっては、
そうでした。
文系未経験で、
資格もない自分でも、
ここまで来ることができました。
だからもし今、
不安を抱えながら働いている人がいるなら。
焦らなくても大丈夫。
積み上げたものは、
ちゃんと自分の力になっていくと思います。
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